ディップソール株式会社

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ページ番号1005399  更新日 平成29年9月15日 印刷

ディップソール株式会社 井上学取締役本部長にお話を伺いました


御社の会社概要についてお聞かせください。

写真2
おおたかの森テクニカルセンター

金属表面処理剤の開発製造販売と関連する機器の販売等を行っています。1953年(昭和28年)に創業し、現在の本社は東京都中央区にあり、資本金は9,800万円です。
当社は、「あらゆる技術を通じて人々のより安全で豊かな暮らし創りを実現すること。」を企業ミッションとし、金属という素材に真摯に取り組んでおります。いかに金属に優れた特性を発揮させることができるか。美しさを付加させるためにはどうすべきか、独自の表面処理技術を開発することに邁進しています。
なお、社名『DIPSOL』は「液体につける」という意味の“Dipping”と「液体」や「ものごとを解決する」という意味の“Solution”を組み合わせた造語です。
 


金属皮膜処理とはどのような分野で用いられているのでしょうか。

製品の用途
自動車部品や電子機器の基板に用いられる

金属は産業や経済はもとより、人類社会の発展には欠かすことのできない素材です。その本来の性質を維持するためには、皮膜処理が必要となります。金属の皮膜処理とは簡単に言うと、金属の防錆及び防食の表面処理を行うことです。たとえば、めっきやコーティングという言葉はみなさんも聞いたことはあるかと思いますが、そのめっきやコーティングは皮膜処理のひとつです。そしてめっきの中でも使用が多いのが亜鉛めっきやニッケルめっきです。
実際に当社と直接の取引を行う顧客となるのは、自動車や家電に使う部品(ネジ、ブレーキ、燃料系パーツなど)の製造会社です。
売上順から主な用途先を紹介しますと、自動車関連部品が80%以上を占めていまして、残りは航空機、電機・電子機器(スマホなど)、重機、オートバイなどの部品となっています。
例えば、自動車の場合ですが、各部品メーカーは、発注元となる自動車メーカーから指定された耐久性を満たす部品を製造しなければなりません。耐久性を満たすためには防食や防錆などのための高度な皮膜処理が求められますが、そのための皮膜処理剤を開発・製造するのが当社の役割です。当社の製品を用いて皮膜処理した部品を自動車メーカーに提出し、検査に合格することで初めて部品の使用が承認されるしくみとなっています。
主要営業製品は、亜鉛・亜鉛系合金めっき用剤、電子関連表面処理剤、無電解ニッケル合金めっき用剤、脱脂・洗浄剤などですが、環境に負荷をかけずにまた同時に耐久性に優れた薬剤の開発に努めているとともに、皮膜処理の作業を省電力で行えるような製品となるよう技術開発に取り組んでいます。
 


国内外に多数の拠点があるようですが、それぞれの役割などについてお聞かせください。

先ほども申し上げましたが、本社は東京都中央区にあります。本社には、本社機能のほかに営業統括本部、海外営業部や電子材料販売部があり、市原工場(市原市)は製造管理本部、おおたかの森テクニカルセンター(流山市)は、研究技術開発本部として位置づけ、名古屋市、大阪市、太田市、浜松市、福岡市は各エリアの営業拠点となっています。
また、日本メーカーの海外進出に伴い国内市場が減少すると予想し、今後の売り上げ拡大にはグローバル展開が必要と判断し、1970年代から随時、海外市場への事業展開を進めています。現在は、アメリカ、メキシコ、中国、韓国、タイ、マレーシア、インドネシアに製造工場や販売営業所等の拠点を構え、製品の販売と技術アフターサービスまで手掛けています。海外市場への参入に伴い、各皮膜処理剤については、国際特許を取得に至っています。
なお、当社の近年における売上国内外比率は、概ね国内40%、海外60%となっています。

写真5
PT.DIPSOL INDONESIA(左)、DIPSOL of AMERICA,INC(右)

「おおたかの森テクニカルセンター」を整備した経緯等についてお聞かせください。

写真7
おおたかの森テクニカルセンターの研究室

当社は創立期から東京都葛飾区内に研究所を設けていました。創立当時は、周囲に住宅が少なかったのですが、徐々に人口が増加するにつれて住宅整備が進み、やがて住宅に囲まれる研究所となってしまいました。 
事業規模が順調に拡大するにつれて、研究施設も狭隘化していくようになりました。元々研究所の敷地自体にあまり面積的に余裕がなく、隣地も住宅ということで拡張できない状況でした。このため研究所を移転させて施設の充実を進めることを決断しました。
移転先の条件としては、地盤が良く地震に強い、洪水等の恐れのないある程度の海抜、従業員が継続して勤務しやすい環境、交通の利便性、地域の将来に向けての発展性という面で優れた場所ということで、東京の東西に候補地を探しましました。やがて流山市のほかに多摩地区とつくば地区が候補として絞られるようになりました。
実際に各地を確認することとなりまして、当時の流山市のおおたかの森駅周辺を見に来た時は、区画整理事業が始まったばかりの頃でした。研究施設は販売拠点ではないので、研究スタッフが働きやすい場所を選定する必要がありました。流山おおたかの森駅は、当社が利用する国の研究機関と本社のある都心へのアクセスに優れていて、また候補地(現在のTCのある場所)のすぐ近くには、将来的に県立公園も整備されるということを聞き、研究スタッフにとってもリフレッシュが期待できる環境も整った場所として判断しました。
また、新たな研究所となるテクニカルセンターには多くの検査機器等を調達していくこともありましたので、奨励金が支給されるということも移転先の選定にあたっては重要のファクターの1つでした。
 
 


「おおたかの森テクニカルセンター」では、どういったスタッフが勤務されているのでしょうか。

写真8
テクニカルセンターで働く研究スタッフ

国内全体では従業員数が156名おり、うち54名がおおたかの森テクニカルセンターに勤務しています。さらにそのうちの11名が流山市民です。テクニカルセンターが流山市にできたことで、元々のスタッフが住まいを流山市に移したり、新たに採用したスタッフが流山市民であったり、就職と同時に流山市に移り住んでいます。
テクニカルセンターでは、製品の研究・開発に加え、検査機器、環境試験機器を備え、自社製品の性能の耐久性について分析・確認・試験を行っています。
 


奨励金は、企業活動のどのように活用されていますか。

写真9
検査機器を操作する研究スタッフ

奨励金は、検査機器の設備投資に充当しています。特殊な装置のため高価なものが多いのですが、奨励金の支給を受けて今後の製品開発に必要な試験機器の調達を進めています。つまり、奨励金は直接的には検査機器の購入費に費やしますが、当社製品の性能グレードを高めることにつながっています。
 

 

 


最寄り駅のおおたかの森駅周辺は、現在も整備が進められている状況ですが、御社が駅周辺に今後求める機能などはありますか。

まだ区画整理事業が終わっていないこともあるでしょうが、飲食店(ランチ利用・宴会利用)が不足しているような気がします。取引企業の方や研究スタッフがリラックスしながら利用できるお店がいくつかできるとありがたいです。
また、国内外の営業所の担当が顧客をテクニカルセンターにご案内する際に利用できるホテルがあるとありがたいです。現在のところ柏市内や都内のホテルを紹介している状況ですから。
そのほかインフラ関係では、駅からの効率的な道路整備と安全が確保できる歩道と信号機の設置を期待しています。ただし、道路交通網の充実によって地域が発展することは望ましいことなのですが、一方で大型車両の往来が増加すると、振動によって検査測定機器に悪影響を及ぼすおそれが出てくることがあるので、その点が少し心配です。
それと研究スタッフが癒されるための空間として、県立市野谷の森公園が早期に整備され、「都心から一番近い森のまち」を更に実感できることを楽しみにしています。  
 


今後、市内で企業活動を行っていくうえで、市内産業との連携、地域貢献などの面での抱負などがありましたらお聞かせください。

写真11
災害用地下水タンク

今のところ移転前からお付き合いのある企業との連携は続けています。流山市内の企業との連携や取引は、少しずつではありますが、樹脂加工や廃棄物処理等の面で取引が開始しております。今後情報収集を行い、徐々に資材調達の面などで取引関係ができるようにしていきたいと考えています。
製品開発といった分野のため機密事項が多いこともありますので、一般の方による施設見学の受け入れはできない状況ですが、小中学生による施設見学については、今後安全面の確保など諸条件をクリアしていき、前向きに準備していきたいと思います。
また、当社おおたかの森テクニカルセンター内には、地下水を利用しています。万が一災害が発生した際には、周辺の住民の方に生活用水として提供ができるものと考えております。
 


安全への取り組みについてお聞かせください。

市原工場
無災害記録更新中の市原工場

当社の国内の生産拠点である市原工場は、1976年4月15日以降無災害記録を更新中です。製造業として従業員の安全、周囲にお住まいの方の安全を保つことは事業を進める中で最優先するべきものと認識しています。おおたかの森テクニカルセンターにおいても、従業員が一丸となって5S*活動を徹底しています。
*「5S」とは、職場環境を改善するためのスローガンのことを言います。「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾」の5項目の頭文字が全て「S」であることが名称のヒントになったと言われています。職場環境の美化やモラルを向上させることにより、従業員の意識改善や問題が見えやすくなること、業務効率化、個人情報等流出保護などのメリットがあると考えられています。
※引用元:「コトバンク」
 


流山市への進出を考えている事業者へメッセージがありましたらお願いします。

井上取締役
井上学取締役本部長

つくばエクスプレスは、経済の中心地である都心と高度な研究施設が充実しているつくばを結ぶ利便性の高い鉄道です。流山市はそのちょうど中間にあり、当社のテクニカルセンターのように都内に本社があり、つくばの公的試験研究施設を利用するような事業所を構えるには、アクセス面で好適地だと思います。
また、区画整理により住環境の整備も進み、若い世代が住みやすいように市の取り組みも進められているので、スタッフが居住するにも好条件がいくつも揃っています。
つまり、「研究の促進と研究スタッフの生活の両立が可能な魅力的なまち」それが流山市だと思います。
 


 

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