ぐるっと流山 ヂンガラ餅行事

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ページ番号1048399  更新日 令和7年1月10日

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五穀豊穣(ごこくほうじょう)を願う伝統行事

写真:三輪茂侶神社

 令和7年1月8日(水曜日)、三輪茂侶神社で「ヂンガラ餅行事」が行われました。市指定無形民俗文化財となっているこの伝統行事は、男衆が餅を奪い合い餅の割れ具合により、その年の農作物の作柄を占うものです。男衆による餅取りは、感染症拡大防止をきっかけに形を変え、今年も拝殿内で氏子の皆さんによる餅取りに変更されて行われました。

写真:参道上に飾られた細いしめ縄

 新年を迎えるために飾られたちょうちんが並ぶ参道には、ヂンガラ餅行事の日にだけ、しめ縄が飾られます。このしめ縄は、神域に入る人が自然と頭を下げて一礼する姿勢になるように、かがんで通り抜ける高さに飾り付けられます。

写真:禰宜がおはらいをしている様子

 「ヂンガラ餅行事」は縁起がいい末広がりの「八づくし」で、8升の御神酒、上3升・下5升の丸い餅を重ねた8升の鏡餅、野菜や果物、海産物など8種類の供物が神前に供えられます。
 拝殿に神社の氏子、昨年と今年の当番が集まり、大太鼓を合図に行事が始まります。諏訪神社の禰宜(ねぎ)・古谷さんにより、修祓(しゅばつ)の儀、献餞(けんせん)の儀、祝詞(のりと)奏上、玉串奉奠(ほうてん)などが、習わしにのっとり厳粛に執り行われました。

写真:とう渡しの様子

 その後、昨年と今年の当番が向かい合わせになり、当番の引き継ぎの「とう渡し」が行われます。

写真:餅を取り合う様子

 「とう渡し」が終わると、いよいよ男衆による餅取りです。拝殿内で氏子の皆さんが「わっせ! わっせ!」ともみ合います。最後に拝殿の柱に餅を打ち付けると、餅は見事に二つに割れました。

写真:餅の割れ具合を確認する立会人と禰宜

 割れた餅を手にした禰宜の古谷さんが「今年も豊作間違いなしでございます」と宣言すると、氏子の皆さんや見物客から拍手が湧きました。
 三輪茂侶神社責任総代・松田佐一朗さんは「縁起がいい末広がりの「八づくし」にこだわり、今後も伝統を重んじて市指定無形民俗文化財であるヂンガラ餅行事を守っていきたいです」と語りました。

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