ぐるっと流山 修復者が語るビリケンの修復

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ページ番号1029316  更新日 令和2年12月16日 印刷

写真:講師の松井さん

 令和2年11月21日(土曜日)、初石公民館で「ビリケン修復の次第について」をテーマに、修復者の「文化遺産Lab.」代表社員の松井佐織さん(東深井在住)による講演会が行われました。主催はおおたかの森お囃子会で、会場には30人ほどの方が集まりました。初代利根運河ビリケンさんの修復者本人による講演会は、市内では今回が初めてとなります。

写真:会場の様子

 新型コロナウイルス対策として、非接触型体温計と消毒用アルコールを用意したほか、氏名や電話番号を控えた上、参加人数を制限して、互い違いに椅子を置いて距離を取って開催されました。
 利根運河ビリケンさんは、福の神として、大正2年(1913年)に利根運河繁栄を願って利根運河会社支配人・森田繁男さんにより建立され、その後100年以上の間、利根運河を見守ってきました。

写真:修復の様子

 その後、ビリケンさんは、平成28年11月、建立者・森田繁男さんの曾孫である森田昌良さんより流山市に寄贈されました。100年以上、風雨にさらされていたビリケンさんに平成30年3月観光協会により祠(ほこら)が建立されました。平成30年3月24日には、新たな祠の完成をお祝いするイベントがされましたが、約1週間後の4月2日、何者かによって台座から倒され、顔などが破損しているのが見つかりました。

写真:修復の様子

 そのビリケンさんの修復に携わったのが、文化遺産Lab.の松井さんです。平成30年7月から約3カ月半かけて、修復が行われました。倒されたことで、体の後ろにある光背は大きく破損し、額には傷がつき、破片は約30個もありました。像や破片の汚れ、コケ、虫などをきれいにするために全て洗浄したあと、劣化が進みもろくなっていた石を、特に像の背面を中心に文化財に使われる接着剤で補強し、破片を接着したそうです。

写真:修復の様子

 破片がなく強度が低いところは、色や質感を合わせたパテで埋めました。また、足の裏は人が触ることを想定して強化しました。汚れが取れ、ふくよかなお腹や指、背面に彫られた制作年・建立者の名前がくっきりと見えるようになりました。額の傷は痛々しいですが、所有者の市と協議して、壊された歴史も後世に残す意味で、隠さずそのままにすることになりました。

写真:市立博物館のビリケンさん

 参加者の皆さんは、修復に携わった方ならではの興味深いお話しに真剣に聞き入っている様子で、「修復の様子がよくわかった」との感想もありました。
 現在、利根運河の祠では、大阪の通天閣公認ビリケン事務局から寄贈された金色のビリケン像が「留守番役」をしており、修復された初代利根運河ビリケンさんは、市立博物館で足の部分をくり抜いた特設ケースに展示されています。修復様子の写真や説明も展示されています。ふだんは足の裏を触ることができますが、現在は、感染症対策のため、ケースの窓は閉められています。松井さんは、「ぜひアフターコロナには足を触って幸せをもらってほしい」と話していました。

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