1.4 識別可能に関するガイドライン

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ページ番号1013927  更新日 平成25年3月5日

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コンテンツを、利用者にとって見やすくしたり聞きやすくしたりします。これには、前景と背景とを区別することも含みます。

1.4.1 色の使用の達成基準(A)

解説

 色を知覚しづらい利用者や弱視の利用者は、色覚に限界を感じることがあり、年配の利用者の多くも色がよく見えない場合があります。
 このほか、画像を表示しない、色数が制限されている、またはモノクロのディスプレイ(注12)およびブラウザを使用している利用者も色の識別は困難です。
 モノクロプリンターで印刷した場合にも、色だけで提供されている情報を識別できません。
 色の違いによって伝えられている情報にすべての利用者がアクセスできるために、色で伝えている情報を他の視覚的な手段で提供することで、色を識別できない利用者もその情報を知覚できます。

色に依存しがちな情報提供には、次の事例がよく見られます。

  • 色のみで情報を伝える(例:赤字は必須項目です。)
  • 色のみで利用者の反応を促す(例:フォームの未入力項目で、入力枠に色をつける)
  • 色が、視覚的な要素を区別する唯一の手段である(画像上の色の違いで伝えている情報が、代替テキストに含まれていない)

(注12)コンピュータの出力表示装置。

対応方法

CMSでは、ページ作成者がテキストに使用できる色を制限します。また、テキストに色を使用する場合の注意事項を、流山市公式サイトホームページ作成ガイドラインで定めます。

1.4.2 音声の制御の達成基準 (A)

 音声コンテンツが自動的に再生され3秒より長く続く場合、その音声コンテンツを一時停止または停止する機能、もしくは、音声コンテンツのみの音量レベルを調整できる機能を提供します。

解説

スクリーンリーダーの利用者は、同時に他の音声が再生されていると、スクリーンリーダーによる読み上げ音声が聞き取りづらくなります。さらに、スクリーンリーダーの読み上げ音声がシステム全体と同じ音量コントロールによって制御されている場合は、音声コンテンツのみの音量レベルを調整できません。
このため、聴覚障害を持つ利用者やスクリーンリーダーの利用者が、背景音などの音声を自由にオフにできることが重要です。
これにより、スクリーンリーダーの音声を正しく聞くことができるようになります。
また、音声が再生されているとコンテンツに集中するのが困難な利用者に対しても、一時停止・停止機能や音量コントロール機能は役に立ちます。

対応方法

自動再生する音声の提供を禁止します。

1.4.3 コントラスト(最低限レベル)の達成基準(AA)

テキストおよび画像化された文字には、少なくとも4.5:1のコントラスト比を持たせます。ただし、次の場合は除きます。

  • 大きな文字
    サイズの大きなテキスト(注13)およびサイズの大きな画像化された文字には、少なくとも 3:1 のコントラスト比があると想定するため。
  • 付随的
    アクティブではないユーザインタフェース・コンポーネント(注14)の一部である、装飾だけを目的にしている、だれも視覚的に確認できない、または重要な他の視覚的なコンテンツを含む写真の一部分である場合。
  • ロゴタイプ
    ロゴまたはブランド名の一部である文字の場合。

(注13)サイズの大きなテキストとは、半角英数字では少なくとも18pt(ポイント)(または14pt(ポイント)の太字)であり、日本語・中国語・韓国語のフォントではそれと同等の文字サイズを指す。日本語を含む場合は、少なくとも22pt(ポイント)または18pt(ポイント)の太字と考えるとよい。
(注14)利用者がウェブブラウザなどで用いるボタン、テキスト入力欄などの構成部品。

解説

中度の弱視を持ち、コントラストを強化する支援技術を使用していない利用者がテキストを読めるように、テキストとその背景とのコントラストを十分に確保します。色弱を持つ利用者にとっては、色相および彩度は輝度コントラストに多少の影響を及ぼす可能性があるため、テキストと背景のコントラストを十分にする必要があります。

対応方法

テキストの色は、テンプレートおよびスタイルシートで制御し、ページ作成者が任意に色の変更ができないようにします。サイト利用者自身が十分なコントラストのある表現に変換できるように、十分なコントラスト比のあるコントロールを提供します(画像化された文字は変換できません)。

1.4.4 テキストのサイズ変更の達成基準(AA)

コンテンツまたは機能を損なうことなく、テキストを支援技術なしで200%まで(幅と高さが2倍になるまで)サイズ変更できるようにします。ただし、キャプションおよび画像化された文字は除きます。

解説

 軽度の視覚障害のある利用者が、例えば画面拡大ソフトのような支援技術を使わずにそのまま読むことができるように、問題なく拡大可能にします。
 ブラウザ自体が画面を拡大できる機能を持っている場合は、その機能に対応できるようにウェブコンテンツを作成しなくてはなりません。ただし、IE6(注15)のように拡大縮小機能を持たないブラウザの利用者の場合で、利用者がテキストの大きさを変更できる場合、テキストの大きさを変更してもコンテンツが問題なく利用できるように制作しておく必要があります。
画像化された文字はテキストと同じようには拡大できず、画像化された文字の前景と背景のコントラストおよび色の組合せの変更はテキストよりも困難です。このため、可能な限りテキストでの情報提供を行ないます。

(注15)インターネットエクスプローラー6(米国マイクロソフト社のブラウザ)。

対応方法

テキストのサイズは、スタイルシート内で相対値に設定し、ページ作成者が任意にサイズの変更ができないようにします。また、サイト利用者自身がテキストサイズ変更できるためのコントロールを提供します。

1.4.5 文字画像の達成基準(AA)

できるだけ画像化された文字ではなくテキストを用いて情報を提供します。ただし、次の場合を除きます。

  • カスタマイズ可能
    画像化された文字が利用者の要求に応じて視覚的にカスタマイズできる。
  • 必要不可欠
    文字の特定の表現が、伝えようとする情報にとって必要不可欠である。
    ロゴタイプ(ロゴ又はブランド名の一部である文字)は必要不可欠なものであるとみなす。

解説

 弱視の利用者は指定の書体、サイズ、色では、テキストが読みづらいことがあり、視線移動に問題のある利用者は、指定の行間、配置ではテキストが読みづらいことがあります。また、読字に影響を及ぼす認知の障害のある利用者にとっても、指定のテキストでは読みづらい可能性があります。
 このため、テキストを用いて同じ視覚的な効果が得られるのであれば、できる限りテキストでの情報提供を行ないます。ただし、利用者が画像化された文字を自分の好みに合わせてカスタマイズできる場合には、画像化された文字を用いても問題はありません。

対応方法

CMSには、画像化された文字を利用者の要求に応じて視覚的にカスタマイズできる機能はありません。運用ルールで定めます。

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