平成28年流山市議会第1回定例会

提案理由の説明に先立ちまして、市政に関する諸般の報告を申し上げます。
人口の動静及び財政状況については、お配りした資料により、報告に代えさせていただきます。

• 人口の動静及び財政状況 （PDF 105.0KB）

はじめに、「平成27年国勢調査結果速報及び住民基本台帳人口移動報告」について申し上げます。
2月3日に千葉県から公表された平成27年国勢調査結果の速報では、本市の人口の増加数は、平成22年国勢調査から平成27年国勢調査までの5年間で、10,433人増加しており、船橋市、千葉市に次いで第3位、人口増加率は6．36％で本市が県内で最も高い増加率となりました。
また、1月29日に公表された総務省の平成27年住民基本台帳人口移動報告では、転入者数から転出者数を差し引いた転入超過数は2,989人となりました。昨年に続き、全国で第10位、県内で第1位となり、転入超過数のうち一番多い年齢層は、30歳から39歳で1,223人、40．9％、続いて20歳から29歳で698人、23．3％、次に0歳から9歳で631人、21．1％でした。

次に、「木地区の字の区域及び名称の変更」について申し上げます。
つくばエクスプレス沿線土地区画整理事業の木地区における字の区域及び名称の変更に当たり、地元関係自治会の役員や、千葉県、千葉地方法務局等の関係機関の職員で構成する「流山市行政区域制度審議会」を3月に設置いたします。
平成28年度中に審議会からの答申を受け、平成29年度に当該字の区域及び名称変更の議案を上程する予定です。

次に、「個人番号カードの交付」について申し上げます。
マイナンバ―制度の運用開始に伴い、本年1月から身分証明書としても利用できる個人番号カードの交付を行っており、1月31日現在9,490件の申請がありました。
発行専用の窓口として設置しました特設会場は3月末で閉鎖しますが、その後は、市民課窓口で引き続き交付を行ってまいります。
また、4月から本庁舎1階に個人番号カードを申請できる自動証明写真機の設置を予定しております。
 

次に、「私立保育園の整備」について申し上げます。
本年4月1日に認可保育所として新たに、「（仮称）南流山ナーサリースクール」、「（仮称）南流山ちとせ保育園」、「（仮称）アートチャイルドケア南流山保育園」の3園が開園します。
また、小規模保育事業所として、「（仮称）キッズルームアリス南流山」と「（仮称）リリィキッズルーム　おおたかの森駅前」の2事業所が新たに開園し、私立保育園とあわせて306人の定員が増員されます。
平成28年度も、さらなる保育所の整備を図り、待機児童の解消を目指してまいります。

次に、「プレミアム付商品券発行支援事業」について申し上げます。
国の緊急経済対策として、発行総額9億1千万円、販売価格7億円として販売を実施しました「流山市プレミアム商品券」については、昨年12月2日で使用の期限が終了しました。
なお、本年1月15日の21回目の換金をもちまして換金業務も終了し、換金率は99.7％となりました。
今後は、皆様から頂いたアンケート結果を分析し、その経済波及効果を検証してまいります。

次に、「流鉄流山線開業100周年記念イベント」について申し上げます。
3月14日に流鉄流山線が開業100周年を迎えることから、流山市、松戸市、流鉄株式会社等と実行委員会を設置し、昨年から「流鉄ビア電車」、「流鉄の日イベント」、「流鉄絵画電車」、「ろこどる一日駅長イベント」などの記念事業を実施してまいりました。
来る3月12日には、メインイベントとなる「流鉄流山線開業100周年記念祭」を流山駅周辺で開催いたします。
交流人口のさらなる増加を目指し、市民の皆様や他市から多くの皆様が来訪されるよう準備を進めてまいります。

次に、「一般廃棄物処理基本計画の中間評価」について申し上げます。
平成22年3月に策定しました一般廃棄物処理基本計画について、基本施策及び個別施策の中間評価を行いました。
評価では、1人あたりのごみの発生量の削減や自治会等によるリサイクル活動の促進、クリーンセンター焼却施設の排ガス規制値の遵守などの項目は達成できましたが、計画通りに達成できなかったリサイクル推進店の拡大や、最終処分量の削減などについては、今後の取り組み内容を示し、早期に達成できるよう努めてまいります。

次に、「新市街地センター地区の地区計画の変更」について申し上げます。
流山おおたかの森駅周辺では「新市街地センター地区地区計画」を定めていますが、「商業・業務施設」において、住居系用途の建築物が多数立地している現在の状況と、土地所有者や周辺住民の意向を踏まえ、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律に規定する風俗営業等の用に供する建築物等の用途の制限を行うため、地区計画を変更いたします。
昨年9月26日に、地区計画見直しの原案について、周辺住民の方々へ説明会を開催し、その後、原案の縦覧や県との事前協議、案の縦覧等の都市計画手続を進めてきました。
今後、2月27日の都市計画審議会を経て、3月中旬の地区計画の変更を目指し、引き続き作業を進めてまいります。
なお、流山おおたかの森駅周辺に出店を予定していたパチンコ店については、事業者から2月3日付けで事前協議対象事業廃止の届出があり、これを受理いたしました。

次に、「平方団地の用途廃止に伴う既存借上型市営住宅の整備方針」について申し上げます。
市営住宅平方団地については、平成31年5月で土地賃貸借契約が満了となることから廃止となります。
このことに伴い、「平方団地の用途廃止に伴う既存借上型市営住宅の整備方針」を策定いたしました。
平方団地入居者への代替え措置としては、個人または法人が所有する既存の民間賃貸共同住宅を市が借り上げる、既存借上型市営住宅方式を進めてまいります。
来年度から住宅物件の募集を始め平成29年度、30年度で、現在入居されている平方団地の皆様に転居していただくこととしています。
 

次に、「つくばエクスプレス沿線土地区画整理事業」について申し上げます。
UR都市機構が施行する新市街地地区では、土地区画整理事業の促進を図るため、事業区域や道路線形の見直しなどの事業計画変更について、昨年12月21日付けで国土交通大臣から変更認可を取得しました。
流山おおたかの森駅西口では、駅前広場の整備に着手するため、1月20日からバス乗場等を暫定広場へ移動しました。

千葉県が施行する運動公園周辺地区では、都市計画道路3・3・1号芝崎市野谷線について、西側の歩道照明が設置され、都市計画道路中駒木線との交差点までの区間について、昨年12月車道の供用が開始されました。
同じく千葉県が施行する木地区では、木1号公園脇の都市計画道路3・4・35号木流山線の交差点に、今年度末までに横断歩道の設置を予定しています。
また、地区内では、沿道商業施設や集合住宅、戸建て住宅の建築により、街に賑わいが出てきており、平成30年度末の完成に向けて、引き続き千葉県と協議してまいります。

流山市が施行する西平井鰭ケ崎地区では、都市計画道路3・3・2号新川南流山線と3・4・12号西平井鰭ケ崎線の交差点に右折信号が設置され、交通の円滑化及び安全性が向上しました。
保留地販売については、2月17日現在で、平成27年度の一般販売23区画のうち19区画が販売済で、隣接する保留地について希望する方へ分譲した宅地と合わせて、予算額9億6百万円に対して、約7億円の歳入を確保できる見込みです。
引き続き、残りの区画についても先着順で継続的に販売を行い、事業費の確保に努めてまいります。

同じく流山市が施行する鰭ケ崎・思井地区では、鰭ケ崎の三本松地区の家屋をそのまま残す存置整備について現在、第1期整備工事を行っており、3月末に完成する見込みです。
引き続き、第2期整備工事に向けて、地権者協議を継続的に行い、整備を進めてまいります。
 

次に、「『ゾーン30』区域の整備」について申し上げます。
南流山7・8丁目と野々下5丁目の一部の地域において、交通量や速度の抑制を図るため、路面標示や標識の設置などの安全対策を行う「ゾーン30」を実施しています。
「ゾーン30」は、歩行者や自転車の安全を確保するため、時速30キロの速度規制を路線ではなく、区域（ゾーン）で指定するものであり、流山市では初めての試みです。
千葉県公安委員会の指定を受け、今年度中に運用を開始する予定です。

次に、「小中学校市長表彰式」について申し上げます。
2月3日、文化やスポーツなどの分野で活躍が顕著であった市内小中学校の児童・生徒を表彰する市長表彰式を実施いたしました。
今年度は、千葉県大会1位、関東大会3位以内、全国大会6位以内に入賞した44名の個人と5団体の合計75名に表彰状を授与しました。
多くの子どもたちが、多岐にわたり目覚ましい活躍をみせております。

次に、「キッコーマン　アリーナのオープン」について申し上げます。
昨年12月18日にキッコーマン　アリーナが完成し、4月1日にいよいよオープンいたします。
昨年10月に指定管理者の指定を受けた東京ドームグループによる管理運営が開始されており、本年1月4日から施設の予約受付をインターネット予約システムにおいて開始しました。
なお、さまざまなスポーツ大会や興業等のイベント開催を見据えて設置を進めている可動席は、3月中旬に設置が完了する予定です。
3月24日には、建設に携わった多くの関係者やご来賓をお招きし、竣工式典を開催いたします。
併せて、同27日には一般の方を対象とした内覧会を開催し、4月オープンを前にキッコーマン アリーナをご覧いただき、多くの皆様の利用を促してまいります。