ぐるっと流山 小学校に著書を寄贈

ページ番号23545 更新日 平成19年6月18日

白木惠委子さん「バスの屋根の上で」を寄贈 八木北小学校で6年生と交流

八木北小で

 6月13日(水曜)、八木北小学校(岡野光芳校長)に、西初石の童話作家・白木惠委子さんが刷り上ったばかりのご著書「バスの屋根の上で」(けやき書房)を寄贈されました。同著は、平成16年10月20日、台風23号の影響で、京都府舞鶴市で由良川が氾濫し、乗客ら37人が濁流に孤立した観光バスの屋根の上で励ましあいながら一夜を明かした時の、乗客や関係者の話を聞いてまとめられた児童向けの物語です。


八木北小に著書を寄贈

 白木惠委子さんは、日本児童文学者協会会員。北部公民館を活動拠点としている創作童話の会「かざぐるま」の同人。タラの木文学会所属。著書に随想集「おんなの四季」(光陽出版)、童話集「蛍」(なのはな出版)、童話「ことりになったエノキ」(新日本出版社)などがあります。台風で濁流に孤立した高齢者たちには、豊かな人生経験による知恵袋がありました。乗客は、窓をハンガーで割り、屋根に避難し、屋根の上ではカーテンでつくったロープをにぎって肩を組み一緒に歌い、励まし合い救助を待ちました。


寄贈された本

 このニュース報道を聞いた白木惠委子さんは、「子ども達に命の大切さ伝えたい。思いやりを持って、支え合うことの大切さを伝えたい」という想いから一冊の童話を書き下ろしました。6月11日に刷り上ったばかりの童話を持って白木さんは、2人の息子さんの母校である同小学校を訪れました。6年生児童からは、バス水没のニュースのことやどんな気持ちで童話をつくられたのかなどの質問が白木さんに寄せられました。白木さんは「命はひとつしかないかけがえのないもの、自他共に大切にし、明るく生活をして欲しい」と呼び掛けました。


子どもたちに講話する白木さん

 29年前の昭和54年4月 「広報ながれやま」で、第2次ベビーブームを受けて、子どものページを設け「創作童話」の投稿欄を設置。投稿者らが中心になって、当時、市内在住の童話作家だった故・おの・ちゅうこうさんの指導を受け、北部公民館で創作童話サークル「かざぐるま」を設立。このサークルに白木さんも入会されました。発足当時、白木さんら会員は、30代から40代が中心で「自分の記録として何か残したい」「育児日記がわりに」と動機もさまざまでした。平成13年には、かざぐるまが、日本児童文芸家協会の流山支部となり、これまでに11冊目の同人誌「かざぐるま」を発刊しています。


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