ぐるっと流山 一茶双樹記念館でバンジョーライブ

ページ番号7475 更新日 平成23年8月8日

日本庭園に響く洋楽器の音色

一茶双樹記念館でバンジョーライブ

  8月6日(土曜日)・7日(日曜日)、一茶双樹記念館で小江戸を楽しむ夏休み企画が行われ、風鈴や朝顔、ベーゴマなどが並び昔懐かしい日本の夏の風物詩が、館内の双樹亭と庭園で繰り広げられました。6日(土曜日)の夕方には、「夏祭り夕涼みバンジョーonステージ」と銘打ち、流山市出身の世界的バンジョー奏者・青木研さんのライブが行われ、多くのジャズファンが詰め掛けました。


多くのジャズファンが詰め掛けました

  この2日間のお祭りは一茶双樹記念館の指定管理者・株式会社グリーンダイナミクスが毎年開いているもので、今回は、夕涼みバンジョーonステージの部分を流山文化のまちづくり実行委員会が担当し、協働で盛り上げました。近隣で行われていた納涼祭のリハーサルも、バンジョーライブが始まる夕方5時には盆踊り歌の放送を一旦止めて協力してくださいました。しかし、緑深い庭園では、「ジージー、ミーンミーン」という蝉時雨が賑やかに響き、蝉の声を伴奏にバンジョーの演奏が始まりました。

  直前まで心配されていた遠雷も止み、双樹亭を開け放し、二間続きの和室と縁側、そして庭園にそれぞれ席を設け、ラムネやビールを飲みながらうちわを持った浴衣姿のご近所の方々がバンジョーの演奏を楽しみました。加藤真人さんのウッディベースをフィーチャーした「ルート66」や「サンフランシスコベイブルース」など客席からは往年の名曲のリクエストが次々と寄せられました。


日本庭園に響く洋楽器の音色

  一茶双樹記念館は、周辺が住宅地ということもあり、あまり大きな音が出る楽器は演奏できませんが、バンジョーとウッディベースのアコースティックな音色は、洋楽の楽器でありながら安政年間(19世紀中頃)の建物を解体修理した和室や日本庭園にぴったりの雰囲気。庭で聴いていた小学生から「春よ来い」のリクエストをもらった青木さんは「春よ来い、歩き始めたみよちゃんが・・・」とくちずさみながら演奏し、「聖者の行進」を織り交ぜながら盛り上げていきます。


流山市出身の世界的バンジョー奏者・青木研さんのライブ

  一茶双樹記念館は、市指定史跡「小林一茶寄寓の地」の保全と、文化の振興が目的の生涯学習施設です。俳人・小林一茶とみりん醸造創設者の一人と言われる五代目秋元三左衛門(俳号双樹)は交友があり、一茶はこの地を数十回訪れています。かつて、この地で、双樹が一茶の俳句という文化を支援したように、この日は地域の方々が音楽という文化を支援していることに歴史を感じるひとときでした。


音楽で会場を魅了

 青木さんは、バンジョーをマンドリンのように弾いたり、ギターのように演奏するなど世界のトッププレイヤーならではの演奏を披露してくださいましたが、中でも琉球楽器のサンシンのように演奏した「花」は圧巻。大きな拍手が贈られました。また、ピアノの練習曲として有名な「トルコ行進曲」をバンジョーで演奏、エンディングには、被災地の復興を願って「世界は日の出を待っている」で会場を魅了しました。


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