ぐるっと流山 JAZZ in NAGAREYAMA

ページ番号7444 更新日 平成23年9月26日

ジャズミュージシャン集結の圧巻のステージ 和太鼓・ヒダノ修一さんとのセッションもあり

ジャズインナガレヤマ

  9月23日・24日、アマチュアからプロまで多数のジャズミュージシャンが出演する「JAZZ in NAGAREYAMA」(ジャズインナガレヤマ)が文化会館ホールで行われました。6月から市内各地で開催されてきた第1回流山ジャズフェスティバルの集大成ともいうべき最大規模のライブとなり、「本格的なジャズを流山で」との思いで3か月続いたジャズフェスは最高潮に達しました。


ドラムをたたく演奏者の写真

 昼と夜の部に別れ、昼はアマチュアで、夜はプロによる演奏という構成。夜の部は、「青木研&Dixieland Cracker jacks」「鈴木孝二とスウィンギーズ」「猪俣猛ジャズテット+田村美沙+ヒダノ修一」の3組のプロミュージシャンらの出演で、それぞれ「デキシーランドジャズ」「スイングジャズ」「モダンジャズ」と、ジャズの歴史をたどるような構成になっています。


青木研さん

 ジャズのなかでも最も歴史の古いデキシーランドジャズを軽快な演奏で披露してくれたのは、流山出身の世界的バンジョー奏者の青木研さん率いるDixieland Cracker jacks。青木さんの目にも止まらぬ速さの手さばきから奏でられる、何重にもなった七色のようなバンジョーに、トランペットやドラムにトロンボーンなど他の楽器が合わさったジャズの音色は、聴衆を惹きつけて止みません。ノリのよい曲からバラードまで、また会場からリクエストを受け付けるなど多彩な曲を演奏しました。


井桁賢一さん

 バンジョーだけでなく各楽器もフィーチャーされ、賑やかな曲の「セントルイスブルース」ではドラムス・日高弘さんの長い長いソロパートで大きな拍手が沸き起こり、いかにもデキシーランドジャズらしい曲「タイガーラグ」では、大きな金管楽器のテューバ奏者の井桁賢一さんが、顔を真っ赤に紅潮させながら大きな低音を吹き鳴らし、会場を沸かせました。戦争で世の中が落ち込んでいる時代に書かれた前向きな曲「世界は日の出を待っている」でバンジョーの超絶テクニックを魅せてくれ、最後は客席の間を「聖者の行進」を演奏しながら回りました。


鈴木孝二とスウィンギーズ

 続く「鈴木孝二とスウィンギーズ」ではスイングの時代に。ポロンポロンと美しいピアノの響きとシャンシャンと鳴るドラムに、粘りを引く様なウッドベースの低い音。先ほどのデキシーランドジャズとはまるで変わって洗練されたジャズとなり、メンバーの演奏からもベテランの老練さが感じられました。有名な「アンディサイド」から始まり、「スターダスト」「星に願いを」「メモリーズオブユー」と、バラード3曲を続けて演奏しました。


ジャンボ小野さん

 クラリネットなしで演奏された「スターダスト」は夜のライブに相応しいゆったりとした美しい曲調で、「星に願いを」はドラムの繊細なシャンシャンという音が心地よく響き、優しく輝く夜空の星が眼前に広がるようでした。鈴木孝二さんはクラリネットを涼しい顔で吹き、ベースのジャンボ小野さんは大きな体をベースにまとわりつかせて楽器と一体化したように演奏し、大人のスイングジャズを存分に伝えてくれました。


田村美沙さん

 最後はジャズフェスの総合プロデューサー・猪俣猛さんらによるモダンジャズです。軽快な「ジャンピングアットザウッドサイド」から始め、NHK「美の壺」のテーマ曲などでもお馴染みの「モーニング」、ファンキー時代の労働者たちによる力強い名曲「ワークソング」を演奏。ジャズボーカリスト・田村美沙さんが加わり華やかに英語で、陽だまりを歩こうという意味の明るい曲「オンザサニーサイドオブザストリート」や「ワットアワンダフルワールド」、日本語で坂本九の「見上げてごらん夜の星を」などを歌いあげました。


ヒダノ修一さんと猪俣さんとのセッション

 今度はなんと世界的な太鼓奏者のヒダノ修一さんが壇上に現れ、猪俣猛さんとのセッションを繰り広げました。お互いが向き合いながら、それぞれの持てる力量を全てぶつけるように激しくそれぞれの楽器を叩き鳴らし、和太鼓とドラムの異ジャンルながらも絶妙にマッチした即興演奏に聴衆は息を飲んで聴き入りました。耐震化の終わったホールが崩れるのではと思うほどの大きな音は聴衆の体の中まで響き渡り、演奏の終わったときには演奏を絶賛する割れんばかりの惜しみない拍手が送られました。


アマチュアバンド

 昼の部は、一般公募によるアマチュアバンドの演奏でした。オープニングはパーカショングループの「ゆかいな仲間」などが披露され、続いてビッグバンド・ファンテンジャズバンドのa string of pearlsなどの演奏。フルートアンサンブルの「イパネマの娘」など。トロンボーンアンサンブルのルリカケスはバンジョー奏者・青木研さんをゲストにLoveなどを演奏。モーニングチャイルドのオリジナル曲、東京理科大ジャズ研究会の「海の見える街」等へと続きました。


クリスマスは和楽器で

 松戸市から来た石井惠雄さんは昼と夜の両方を鑑賞したといい、「ジャズが好きで、今回のジャズフェスには何度も足を運んでいます。猪俣猛さんはすごい手腕のプロデューサーですね。こういうイベントがあると、他市からも足を運ぶきっかけになります。もちろん明日も聴きに来ますよ」と満足顔で話しました。なお、23日に猪俣さんとセッションされたヒダノ修一さんの和太鼓は、好評につき12月24日(土曜日)に、生涯学習センターで和楽器によるクリスマスコンサートの企画も進められています。詳細は決まり次第、生涯学習センターホームページなどでお知らせします。

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