ぐるっと流山 中学生のための吹奏楽ワークショップ

ページ番号22620 更新日 平成26年8月25日

中学生のための吹奏楽ワークショップ

   8月22日(金曜)、流山市文化会館で「中学生のための吹奏楽ワークショップ」が開催され、市内の中学生約300人が集いました。参加したのは、流山市内7校の中学校、南部中、南流山中、常盤松中、東部中、東深井中、西初石中、北部中の吹奏楽部のみなさんです。この日は高校見学等の行事が重なった3年生を除いた中学生が参加、そのうち半数以上がこのワークに初参加の1年生でした。


舞台設営

  この吹奏楽ワークは、吹奏楽を学んでいる市内中学生の音楽スキルの向上と、他の学校との交流を図ることで、お互いがさらなる高みを目指していこうと昨年から始まったものです。昨年のアンケートでは、他校の練習方法を知ることができたことやプロの演奏家から直に学べたことなど、参加した中学生にとってよい刺激となったとの声が多くあり、今回の開催に至りました。舞台設営、会場つくりは南部中と南流山中の中学生が、平台のセットや舞台上に160人分の椅子、譜面台をてきぱきと準備していました。


合同基礎合奏

   午前の部スタートは、合同基礎合奏です。全学校パートごとに分かれ、ブレスコントロールの練習をしました。全体指導にあたった南流山中の大野先生が「疲れた人」と聞くと殆どの中学生が手をあげると「それが本当にしっかり吹いていた人ですね」と。さらに、音域によって分けられているAグループからDグループまでのバランス練習をしたあと、合同合奏「Let it go」の練習となりました。ミュージックエイト版とウィンズスコア版の2種類のスコアで、まずはミュージックエイト版で練習している東部中、南部中、北部中の演奏です。


合同合奏

   スコアによってどのように違うか、楽しみながら演奏しましょうと始まった合同合奏。ウィンズスコアで練習している南流山中、常盤松中、西初石中、東深井中の練習では、メトロノームに合わせた練習です。メトロノームに合わせて練習すると、少し遅れがあったりするなど、リズムと合わないところを身体で感じる。また、隣の人の音をよく聴き、音が切れないようにするカンニングブレスのやり方など、基礎的な事柄をわかりやすく説明していました。


ジャズトランペッターの原朋直さんによるクリニック

   午後の部は日本を代表するジャズトランペッターの原朋直さんによるクリニックです。原さんは大学在学中よりジャズの演奏活動を始め、卒業後プロの道に進みました。「一万人の第九コンサート」「佐渡裕ヤング・ピープルズ・コンサート」等へのゲスト出演やテレビ番組「情熱大陸」でクラシックへの挑戦が紹介され話題となりました。また、北野武監督の映画「ブラザー」のサウンドトラックでは、オープニングとエンディング・テーマを演奏。今は原朋直Quartetを中心に活動するほか、洗足学園音楽大学の教授として後進の育成に力を注いでいます。


ジャズトランペッターの原朋直さんによるクリニック

  「ジャズのにおい、特徴を自分の頭で考えてほしい。音楽を作ってみよう」と始まったクリニック。作曲したことある人いる?鼻歌も立派な作曲ですね、と、まずは基本のリズムの練習として、自分の耳で聴いて覚えてくださいと原さんがメロディを吹きました。「大切なのは自分のリズムをもつこと」そして音楽にはまず「テーマ」があり、音を使って作品を作ることが作曲、音楽は協働作業と話す原さん。「バスなどの低音楽器は、全体をまとめる力をもっていて、音楽全体をコントロールしていると思い演奏してほしい。またパーカッションは音楽に色をつける、色を変えるカラーリングという大事な仕事がある。特にバスドラムには」と実際に音の強弱をつけるなど体験しました。

 


トランペットで名曲のプレゼント

   11歳でトランペットを始めた原さんは、音域がせまい楽器のトランペットの高音を今のように出すのに約30年かかったと話してくれました。「高い音はもともと無理をしないと難しいですね。大事なのは頭の中でその音が鳴っている、その音を想像する、自分で研究するしかない」と中学生にエールを送っていました。作曲に興味のある中学生からの質問にも、丁寧に答えてくれた原さん。最後にルイ・アームストロングの名曲「ビッグ・バター・アンド・エッグ・マン」を会場の中学生にプレゼント、ひとときジャズの心地よさに酔いしれていました。


中学生のための吹奏楽ワークショップ

   参加した中学生からは、「近くで素晴らしい音を聴くことができた。このような講習会をこれからも開いてもらえたら、流山の中学校の吹奏楽のレベルがさらに上がっていけると思う」「他の中学の基礎練習のやり方がわかってよかった。他校と交流が出来てよかった」「他校の練習方法を見て、これから自分にどんな練習が必要か知れてよかった。ジャズトランペッターの方には音楽をつくる楽しさを学んだ。とても楽しかった」など、中学生にとって貴重な体験となったようで、今後もこのような機会を求める声が出ていました。吹奏楽ワークについてのお問い合わせは、流山市文化会館04-7158-3462まで。
 


このページに関するお問い合わせ

ぐるっと流山に関するお問い合わせは、担当課のページからお問い合わせください。
担当課のページ