ぐるっと流山 バンジョーで160年前の黒船コンサートを再現

ページ番号22096 更新日 平成26年7月8日

日本を代表するバンジョー奏者が集結

   7月5日(土曜)、流山市生涯学習センターに青木研、有田純弘、吉原聡、原さとしという日本を代表するバンジョー奏者が集結。ドラムの日高弘、ベースの小林真人らと、先週の猪俣猛ジャズオーケストラに続いて第4回流山ジャズフェスティバルとして3部構成約3時間の陽気なステージを展開しました。オープニングは、バンジョー、ギター、ヴァイオリン、タンバリン、トライアングル、ボーンカスタネットなどを手にアメリカ民謡を演奏。


バンジョーで160年前の黒船コンサートを再現

  このオープニングは、ペリー黒船2度目の来航時に演奏された曲を1854年のミンストレルショーの当日配られたプログラムから選曲し、当時の楽器で演奏したものです。鎖国していた江戸幕府が日米交流を始めて160年という節目の年に、当時の様子を描いて記録されていた錦絵からステージ衣装も忠実に再現しました。「Yankee Doodle」や「草競馬」などが次々と演奏され、客席から大きな拍手が贈られていました。


青木研さん

   2部では、4人のバンジョー奏者がそれぞれソロでステージを務めました。流山が生んだ世界的バンジョー奏者・青木研さんは、日本では数少ない、ソリストとして演奏することのできるバンジョー奏者です。流山市立八木北小の頃、日本語の「ジャズ小唄」などに親しみ、流山市立常盤松中1年のときに初めてバンジョーを手にして独学でマスター、千葉県立東葛高時代には都内のライブハウスやホテルなどで演奏活動を開始しました。当日は、現在の東葛飾高の須田校長も客席にいらして、同校の卒業生である青木さんと吉原さんを激励されていました。


原さとしさん

   原さとしさんは、1963年 富山県生まれ、横浜在住。アメリカの伝統楽器の5弦バンジョー奏者。過去に津軽三味線「吉田兄弟」のツアーサポートやNHK教育TV「さわやか3組」「中学生日記」「ドレミノテレビ」での演奏、2000年度文化庁芸術祭 演劇部門 大賞受賞作品「怒りの葡萄」での楽器演奏指導。2004年外務省、横浜市後援の「日米交流150年式典」で小泉首相、中田市長等の前で記念演奏を行いました。現在、東急セミナー、読売文化センター、クロサワ楽器店でバンジョーの講師を担当。毎年「横濱バンジョー祭り」を企画し、日本におけるバンジョーの普及に力を注いでいます。


有田純弘さん

   有田純弘さんは、ギター、バンジョー、マンドリンなど多くの弦楽器を弾きこなし、ジャンルの壁を越えて活動しているマルチ・アコースティック・ミュージシャンです。大阪府出身。関西のシーンで活動後、1984年、渡米。翌年、全米 ナショナル・ブルーグラス・バンジョー・チャンピオンシップ で優勝。バークリー音楽大学卒業後、ボストンを拠点に、ジャズ、ブルーグラス、民族音楽と、様々なジャンルで活躍。ベラ・フレック、デビッド・グリスマン、マーク・オコナー、ジェリー・リー・ルイス等、多数のアーティストと共演。現在、日本のさまざまなアーティストをサポートしつつ、洗足学園音楽大学ジャズコースギター講師もされています。


吉原聡さん

   吉原聡さんは、バークリー音楽大学学士号課程卒業。入学当初より全学期で成績優秀者として表彰されました。在学中はBret Wilmott、Jim Kelly、David Fiuczynski等に師事。13歳の時クラシックギターを始め、東葛高の頃よりアメリカに渡り、在学中よりプロ活動を始め、帰国後もジャンル問わず何でも弾きこなすマルチプレイヤーとして活躍の場を広げ、大手音楽教室のギター講師も務める傍ら、2010年 1stアルバム「TakatoSatopi - New World」をコロンビアレコードよりリリース。2012年第32回浅草Jazz Contest Band部門(Banjo) グランプリ受賞と浅草Jazz賞ダブル受賞。2013年 Guitar Magazine Championship 優秀賞受賞など多数。


日高弘さん

   ドラムの日高弘さんは、キャラバンを聴いてスティックを持ったのは10歳。猪俣猛氏、市原康氏に師事。都内のライブハウスで活動を開始、谷啓とスパーマーケットのレギュラーを25年務め「お熱い夜をあなたに」、「笑う犬の冒険」などに出演。日米のジャズフェスティバルなどで活動中です。また、ウッドベースの小林真人さんは、早稲田大学ニューオリンズジャズクラブでベースを始め、三上和彦のグループでプロ活動。1983年サクラメント・ジュビリー(故)マキシン・サリバンのサポートを受け持ち、1988年外山喜雄とディキシーランド・セインツに参加、1993年にフリーとなり 現在は 北村英治のグループに在籍し、スタイルに関係なくスイングするベースマンを心掛けています。


スペシャルゲストで二井田ひとみさんが登場

   コンサートの3部では、突然、スペシャルゲストで二井田ひとみさんが登場しました。人気番組「演歌の花道」でソロも吹くトランぺッターが流山ジャズフェスティバルに花を添えてくださいました。武蔵野音楽大在学中から第18回 日本クラシック音楽コンクール全国大会金管楽器部門大学の部第2位(1位なし)、第24回新人演奏会出演者オーディション金管楽器部門優秀賞合格、同新人演奏会出演、東京ニューシティ管弦楽団と共演、日本フィルハーモニーにエキストラとして出演。大学時代に国立音楽大学NewTide Jazz Orchestraに所属し、 第40回、第41回YAMANO BIG BAND JAZZ CONTESTで最優秀賞 を受賞。これまでにトランペットを、山下晴生、戸部豊の各氏に、室内楽をロジャー・ボボ氏に師事。ウィーンフィルハーモニー首席トランペット奏者、ハンス・ペーター・シューのマスタークラスを受講。

 


「聖者の行進」を奏でながら客席を練り歩く奏者の皆さん

   鳴りやまないアンコールの拍手に、流山ジャズフェスティバルの黒いスタッフシャツに着替えたミュージシャンの皆さんが再登場。ステージを降りて、「聖者の行進」を奏でながら客席を練り歩いてくださいました。次回、流山市生涯学習センターでのジャズフェスティバルは、今週末7月12日(土曜)がミュージックプラスワン(針生公博・石川容子・藤沢祐里・長堀美佳・白鳥良章)、翌13日(日曜)が無料バンドフェスティバル(山岡未樹ゲスト出演)と続きます。お問い合わせは、流山市生涯学習センター04-7150-7474へ。


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