教育長あいさつ

ページ番号1009889  更新日 平成29年12月20日 印刷

ほめることは、認めること ~自己肯定感を高めるために~

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教育長  後田 博美

 テレビの番組で、日本のハンバーガー屋さんを紹介していたのですが、インド人のアナウンサーは、こんなことを言っていました。
「なんと日本人は、ハンバーガー屋さんで食べたあと、自分で後片づけするのです。ちゃんとゴミを分別して捨てて、トレイを自分で返すんですよ。だから日本のハンバーガー屋さんはとても清潔なんです。」アナウンサーは、日本人の色々な良いところをとてもほめていました。自分のことではなくても、ほめられていることに悪い気持ちはありませんでしたが、多少、おおげさなという感想も抱きました。
 ところで、調査によると、日本の子どもたちは、自分は大切な存在、価値ある存在だと感じている子どもたちが低い状況にあると書かれていました。このように自分は大切な存在、価値ある存在と思えることを自己肯定感とか自己有用感と言います。
 これは、「自己を肯定する感覚や自分は大切な存在だ」と感じる心の感覚です。と言っても高いか、低いかを明確に判定することは難しく、あくまでも心の感覚、感じ方であり、正確にその量を把握することはできません。そこで少し調べてみると、ほめられた時の反応に、違いがあることがわかりました。自己肯定感が高い人は、素直に喜ぶことや相手に感謝できることが上げられます。一方、低い人は、素直に喜べないことや嫌味と受け止めたり、疑ったりすることが多いらしいのです。
 また、自己肯定感が高い人は、あまり落ち込まないことや自分のミスを素直に認めたり、むしろ自分を高めるための意見として歓迎したりすると言われています。低い人は、必要以上に落ち込むことや場合によっては、自分はダメな人間だと感じたり(拡大解釈する)、疑いや不安になったりすることで、ついには、逆ギレしたりすることなどが上げられていました。
 一般的に子どもたちは、「より良く見せたい」、「スゴいと思われたい」、「相手に認められたい」、「自分はできる人だと感じたい」など、より自分の価値を高いと認めて欲しいという心の渇望があります。
 国立青少年教育振興機構が発表した「高校生の生活と意識」では、日本の高校生の72%が自分をダメな人間だと思うことがあり、これは、もっとも低い国の35%に比べて、2倍以上だそうです。少しずつ改善されてきてはいるものの、残念ながら、まだ少し自己肯定感が低めの傾向にあるというこということです。
また、自己肯定感の高さは、無条件の愛をたくさん注がれたかどうかが、最も影響するとも言われています。誰にでも、良いところと足りないところがあるわけですが、それらを全て含めて認めてあげることが重要なのです。認めることはほめることとも言われますが、子どもにとって自分の像は、親や大人の目に映る像から自分の価値を見い出しています。ですから、「よくできたね」「頑張ったね」などほめることから、行動や発言とともに存在を認めることが、自己肯定感を高めるには必要なのです。
 テストがない国として有名なフィンランドは、かつて学力世界1位になり騒がれたことがありました。個人的には、自己肯定感を高めるという意味から、もう少し競争が軽減できたらと思うこともあります。子どもたちは、テストをはじめ、どうしても他の人と比べられる場面が多くあります。実は、自己肯定感を高めるうえでは、他人との比較はやってはいけないことの一つにもあげられています。また、心理学的には、人のダメな点や欠点を消そうとしないことが、自己受容となって、より幸せになれることも、あきらかになっています。
 子どもたちに、プラスの面や良い面に光を当てポジティブな感情を生じさせる。友達がしてくれたことに感謝の意を表したり、友達のよい行動を認めたりすることなどの積み重ねが、自己肯定感を高めることになるものと考えます。
 今後とも子どもたちのために、保護者の皆様、地域の方々のあたたかいご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

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