教育長あいさつ

ページ番号1009889  更新日 平成30年3月12日 印刷

学び方を身につけさせること ~子どもたちにも勤勉性が必要なこと~

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教育長  後田 博美

 今年は気温が低く、寒い日が続きましたが、3月に入りようやく穏やかな天気になってきました。2月には、久しぶりの寒波の影響もあり、流山にも雪が降りました。
 各学校とも、早朝から通路や昇降口の雪かきに追われ、子どもたちと教職員が力を合わせて雪かきを行いました。大勢の力により登校時刻には、かなりの雪を片付けることが出来ました。中学生は、道路の歩道まで雪かきを行い、地域の方々から褒められたと喜んでいました。子どもたちも、人の役に立っているということは、自信や意欲につながるものと思いました。

 ところで、最近の子どもたちは、勉強は大切と考えていながら、日常の勉強に打ち込めないでいるという実態が、ベネッセの調査により分かっています。この調査によると「今までにもっときちんと勉強しておけばよかったと思いますか」という質問事項があり、「そう思う」と回答した小学生は5割で、中学生は7割、高校生にいたっては8割という結果でした。たぶん大人の方々にお伺いしても、同じようなご意見をお持ちの方や、自分自身を振り返っても、肯定できるように思います。見方を変えると、これは勉強していないことを認め、後悔しているとも考えられます。そう思っていても、勉強しない子どもたちが少なからずいて、学校や教師も、このような状況を考える必要があります。
 心理学者のエリクソンの言葉を借りれば、「児童期に身につけたいのは勤勉性である。それを身につけなければ、将来の成長に影響を及ぼす」と言っています。ここで言ってる勤勉性とは、社会において必要な技術や知識で、ルールを守ることや集団で一緒に作業に取り組むことも含む、比較的幅広い内容です。この勤勉性を獲得するには、がんばったことが認められる経験が、何より大切であるという言葉に、興味がわきました。
 現代、この勤勉性が子どもたちから失われつつあるのではないかという指摘がなされています。
さらにエリクソンは、児童期に身につけてはいけないものは、劣等感だと言っています。小学生から自己評価が低く、自尊感情や自己肯定感も低く、不勉強を後悔しているとすれば、劣等感を身につけているということになります。もちろん、これをバネにして社会に出て立派に活躍している大人が、たくさんいることも事実ですが、小学校の段階から子ども一人ひとりの確かな成長に向けた取り組みが必要であることは、大切だと感じています。
 実は、勉強の上手な仕方がわからないという子どもたちは、小学生で4割、中・高校生で7割を超えています。見方を変えれば、学校は、毎日授業を行い、学力向上に努力しているはずですが、「上手な勉強の仕方」は残念ながら指導していない、端的に言えばそういうことになります。
また、子どもたちは、上手な勉強の仕方を身につければ、自分から自発的に勉強するのではないか、という期待感が生まれます。国立政策研究所の調査に、「勉強すれば私はよい成績をとれる」という項目があり、小・中・高校生の3分の2が「はい」と答えています。
 子ども自身は、上手な勉強の仕方が身につき努力すれば、成績は確実に上がるものと考えていると、思われます。
 学校は、知識・技能伝達型の授業のみでなく、「学習の仕方」を同時に身につける学習メソッドの開発や取り組みが必要であると考えています。そうでなければ、子どもの将来に、希望は見えてこないのではないかとさえ思います。
 このような実態を踏まえて、小学校では平成32年度から、中学校では33年度から実施される新学習指導要領の完全実施をまたず、平成30年度から先行実施する予定です。

 市内の小中学校においては、今年度も保護者の皆様や地域の方々に、たいへんなご支援をいただき感謝を申し上げます。ありがとうございました。
 次年度にあたりましても、保護者の皆様、地域の方々のあたたかいご協力やご支援をよろしくお願いします。

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