教育長あいさつ

このページの情報をツイッターでツイートできます
このページの情報をフェイスブックでシェアできます
このページの情報をラインでシェアできます

ページ番号1009889  更新日 平成30年6月22日 印刷

豊かな感性を磨くために ~子どもたちに読書を~

教育長画像

教育長  後田 博美

 過日、小学校の陸上競技大会、中学校の市内大会が開催され、児童・生徒の姿を拝見する機会がありました。いくつもの新記録が生まれ、自己ベストに喜ぶ姿も見られ、無事に終了できたことは、何よりだと思います。自分は出場しなくても、友達を応援する姿も立派な態度だと思いました。一生懸命取り組んだ証として結果は、分かりやすいかもしれません。しかし、かりに選手として出場しなくても、そこに学んだ経験や培った力は、子どもたちの長い人生のどこかで必ず役立つものと考えます。
 ところで、発達心理学の分野では、子どもの成長過程において内言と外言というものがあると言われています。分かりやすく言い換えると幼児から小学1年、2年にかけては、心の中で何かを考えているときに、そのことをブツブツと口に出しているということです。これが内言です。
 私たち大人は、思ったことをすぐに口に(声に)出すことは少ないですが、まだ内言が十分に発達していない子どもの場合は、それが難しいといわれています。
 そういえば、幼稚園くらいの子が、「○○君が言ったからなあ」「なんでかなぁ」などとつぶやきながら、困った顔をしている場面を見かけたことがあります。それは、その子の心の中の思考が外に出されているということなのです。これが思考言語と言われる所以です。内言ができあがるには個人差がありますが、だいたい1年生から2年生ごろだそうです。
 小学校高学年や中学校では読書をする時、黙読が当たり前のように思われますが、小学校低学年で、「目で読みましょう」(黙読)は、難しく高度なことなのです。
 内言が十分に発達しきっていない子どもたちが、思考の場面でも声を出すことを考えれば、子どもたちが、読書で声を出して読んでしまうのは、しかたのないことかも知れません。
 これに対して、外言は、伝達言語と呼ばれ、他の人に向けて発せられる言葉であり、他人とコミュニケーションするための言語です。小学生から中学生へと成長し、大人への階段をのぼるにつれて、しだいに身についていくのではないでしょうか。子どもたちの成長を、しっかり受け止め見守りたいものです。
 さて、読書については、小・中学校では、各学校で、読書タイムや朝読書として、朝の時間などに読書の時間を設けている学校があります。中学生の読書は、自分のペースで、どんどん読み進めればいいのですが、小学生は、いろんな形式や方法などを取り入れていくことが求められます。そこで、小学校では、定期的にボランティアの方々のご協力により、読み聞かせを行ったり音読を取り入れたりしている学校もあります。
 低学年で声を出して読んだ方がいいと感じる子どもたちには、少し声を出して読んでもいいことを伝えてあげることも必要です。大人も、子どもたちが読書にどっぷりと浸かっている時間こそ、同じように時間を共有することが望まれます。
 子どもと一緒に読書ができれば、子どもたちも落ち着いて本を読み、それをきっかけにして本を読む習慣に繋がるのではないでしょうか。
 そして時には、読み聞かせなどで大人の心地よい読み口調を子どもたちに味わわせてやることも大切なことです。
 流山市教育委員会では、今年度、学校図書館司書を8名に増員し、全ての中学校区に配置いたしました。専任の先生がいらっしゃるのですから、図書室の整理や資料の取り揃えなど、これまで以上にできるようになりました。子どもたちの文字離れが進む中、こうした取り組みがその対策として大きな役割を担うことになるものと思います。
 今、各学校には、一方的に知識を教える講義型ではなく、児童生徒が自ら課題を解決したりプレゼンテーションをしたりする能動的な学習が求められています。主体的な人材は、受動的な学習経験では育ちにくく、子どもたちの豊かな感性を磨くためには、主体的な学習が必要であると言えます。
 子どもたちの成長には、学校・家庭・地域の連携や関わりが必要です。保護者の皆様、地域の方々のあたたかいご協力やご支援をよろしくお願いします。
 

 

ご意見をお聞かせください

質問:このページの内容は役に立ちましたか?
質問:このページの内容はわかりやすかったですか?
質問:このページは見つけやすかったですか?

このページに関するお問い合わせ

学校教育部 指導課
〒270-0192 流山市平和台1丁目1番地の1 第1庁舎2階
電話:04-7150-6105 ファクス:04-7150-0809
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。